エアコンのリモコン、照明のリモコン、テレビのリモコン――リビングのテーブルに散乱するリモコンを1台のスマホにまとめられたら、どれほど楽になるでしょうか。スマートリモコンを導入すれば、外出先からエアコンを操作したり、「ただいま」の一言で照明とテレビを同時にONにしたりと、日常の快適さが格段に上がります。
2026年現在、主要メーカーはSwitchBotとNatureの2社に絞られています。両社の現行モデルを実用面で比較し、予算と用途に合った1台を見つけましょう。
- SwitchBot Hub 3・Hub 2・ハブミニの違い
- Nature Remo 3・Remo nano・Remo miniの違い
- 価格帯別おすすめモデル
- Matter対応の実用的なメリット
主要6モデルのスペック比較表
2026年6月時点で購入できるスマートリモコンの主要モデルを一覧にまとめました。価格は公式サイト定価基準ですが、Amazonや楽天のセール時には10〜20%オフになることも珍しくありません。
| モデル名 | メーカー | 定価(税込) | 温湿度センサー | Matter対応 | 赤外線範囲 |
|---|---|---|---|---|---|
| SwitchBot Hub 3 | SwitchBot | 16,980円 | あり(USB外付け) | 対応 | 約15m |
| SwitchBot Hub 2 | SwitchBot | 8,980円 | あり(内蔵) | 対応 | 約15m |
| SwitchBot ハブミニ(Matter版) | SwitchBot | 5,980円 | なし | 対応 | 約10m |
| Nature Remo 3 | Nature | 9,980円 | あり(内蔵) | 非対応 | 約15m |
| Nature Remo nano | Nature | 3,980円 | なし | 対応 | 約10m |
| Nature Remo mini 2 Premium | Nature | 5,980円 | 温度のみ | 非対応 | 約15m(1.5倍) |
価格だけで見るとNature Remo nano(3,980円)が最安。ただしセンサー非搭載のため「室温28度を超えたら自動でエアコンON」といった自動化には対応していません。自動化を重視するならSwitchBot Hub 2(8,980円)かNature Remo 3(9,980円)が候補になるでしょう。
SwitchBot vs Nature Remo――5つの判断軸で比較

1. センサーの充実度
Nature Remo 3は温度・湿度・照度・人感センサーの4種類を内蔵しています。「部屋が暗くなったら照明ON」「人がいなくなったら30分後にエアコンOFF」といった条件設定が本体だけで完結するのは大きな強みでしょう。SwitchBot Hub 2も温度・湿度・照度センサーを内蔵していますが、人感センサーは別売りのSwitchBot 人感センサー(約2,780円)が必要になります。
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2,680円 (税込)
2. スマートホーム連携の幅
SwitchBotは自社エコシステムが圧倒的に広く、カーテン自動開閉(SwitchBot カーテン3 約9,980円)やスマートロック(SwitchBot ロック Pro 約15,980円)、ロボット掃除機まで1つのアプリで一元管理が可能。Nature Remoは赤外線リモコン制御に特化しており、鍵やカーテンの自動化には他社製品との連携が必要になります。
3. Matter対応の実用メリット
Matterはスマートホーム機器の統一規格で、Apple HomeKit・Google Home・Amazon Alexaのいずれからでも同じ操作ができるようになる仕組みです。SwitchBot Hub 2/3とNature Remo nanoがMatter対応済み。注意点として、Nature Remo 3は現時点でMatter非対応のため、Apple HomeKitとの直接連携に対応していません。iPhoneユーザーでHomeKitを活用したい方はSwitchBot Hub 2かNature Remo nanoを選ぶ必要があるでしょう。
4. アプリの使いやすさ
Nature Remoアプリは日本語UIが洗練されており、家電の登録がプリセットから選ぶだけで完了する手軽さが評価されています。SwitchBotアプリは機能が多い分、初期設定で迷う場面がありますが、一度設定を済ませれば日常操作はシンプルです。初心者にはNature Remo、複数デバイスを管理する上級者にはSwitchBotが向いている傾向にあるでしょう。
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5. 電気代の自動最適化
Nature Remoは電力会社のAPIと連携して「電気料金が安い時間帯にエアコンを強めに運転し、高い時間帯に控えめにする」自動制御が可能。2026年の電気代高騰を考えると、この機能だけで月に数百円の節約効果が見込めるかもしれません。SwitchBotにはこの機能がないため、電気代最適化を重視するならNature Remoに分があります。
価格帯別おすすめモデルと結局どれを買えばいいか

予算4,000円以下:Nature Remo nano(3,980円)
「とにかく安くスマートリモコンを試してみたい」という方の入門機。センサーは非搭載ですが、赤外線リモコンの学習機能とMatter対応は上位モデルと同等です。GPSによる自動化(自宅から500m離れたらエアコンOFF など)も使えるため、シンプルな用途なら必要十分な性能を備えています。
予算6,000円前後:SwitchBot ハブミニ Matter版(5,980円)
SwitchBot ハブミニ Matter対応版(5,980円)は、SwitchBotエコシステムへの入り口として最適な1台。温湿度センサーは非搭載ですが、別売りのSwitchBot 温湿度計(約1,980円)を追加すれば自動化も可能になります。すでにSwitchBotのカーテンやロックを使っている方にはこのモデルが経済的でしょう。
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予算9,000円〜10,000円:本命の2択
SwitchBot Hub 2(8,980円)は温湿度・照度センサー内蔵に加え、本体にタッチボタンを搭載。「ON」「OFF」ボタンにお気に入りのシーン(帰宅時一括ON等)を割り当てられるため、スマホを出さずにワンタッチ操作が可能です。ディスプレイに温湿度がリアルタイム表示される点も実用的でしょう。
Nature Remo 3(9,980円)は4種センサー内蔵と電気代最適化が最大の強み。アプリのUIが直感的で設定に迷いにくいため、スマートホームが初めての方でもスムーズに導入できます。
予算17,000円:全部入り SwitchBot Hub 3(16,980円)
SwitchBot Hub 3(16,980円)はDial Masterを新搭載し、物理ダイヤルを回してエアコン温度や照明の明るさを直感的に調節可能。スマホを開かずに手元で微調整したい方、リビングにスマートホームのコントロールセンターを置きたい方向けの最上位モデルになっています。
設置のコツと失敗しやすいポイント

赤外線の到達距離と設置場所
スマートリモコンの赤外線は直進性が強く、障害物があると届かないことがあります。テレビの裏やクローゼットの中に隠す設置はNGです。リビングの中央付近、棚の上など見通しの良い場所に置くのが鉄則。赤外線到達距離が約10mのモデル(ハブミニ・Remo nano)は、12畳以上の部屋では端のエアコンまで届かない場合があるため、広い部屋には15m対応モデルを選びましょう。
Wi-Fi環境の確認
スマートリモコンは2.4GHz帯のWi-Fiのみ対応するモデルがほとんど。最近のルーターは5GHz帯を優先する設定になっていることが多いため、初期設定時にスマホが2.4GHz帯に接続されているか確認してください。「設定がうまくいかない」というレビューの多くは、Wi-Fi帯域のミスマッチが原因のようです。
壊れやすいポイントと寿命の目安
ハードウェア故障は比較的少なく、通常3〜5年は問題なく動作するでしょう。たですし、USB給電ケーブルの断線やアダプターの劣化で電源が落ちるケースが報告されています。付属ケーブルが劣化したら早めに交換し、コンセント直挿しのアダプターは埃が溜まらないよう定期的に掃除しておくのがおすすめです。メーカー保証はSwitchBot・Nature Remoともに1年間。
梅雨〜夏に活躍する自動化レシピ3選

スマートリモコンを買ったらすぐに設定したい、梅雨から夏にかけて役立つ自動化レシピを紹介しましょう。
レシピ1:室温連動エアコン自動ON
「室温が28度を超えたらエアコンを冷房26度でON」という設定は、帰宅前の蒸し暑い部屋を解消してくれます。Nature Remo 3またはSwitchBot Hub 2なら内蔵センサーだけで実現可能。ペットを飼っている家庭では特に重宝する設定で、外出中も室温を安全な範囲に保てるのがポイントです。
レシピ2:除湿器の湿度連動制御
梅雨時期は湿度70%を超えるとカビのリスクが高まります。「湿度70%以上で除湿器ON、60%以下でOFF」と設定すれば、過剰な除湿による電力消費を防ぎつつ、カビ対策を自動化できるでしょう。
レシピ3:帰宅前エアコンON(GPS連動)
Nature Remoアプリでは、GPSで自宅から一定距離に近づいたらエアコンをONにする設定が可能。真夏の帰宅時に涼しい部屋が待っている快適さは、一度体験すると手放せなくなるはずです。SwitchBotでも同様の設定はできますが、位置情報の精度はNature Remoのほうが安定しているという声が多いようです。
よくある質問

Q. SwitchBotとNature Remo、結局どちらを買えばよいですか?
スマートロックやカーテン自動化も含めた総合的なスマートホーム化を目指すならSwitchBot、赤外線リモコン集約と電気代最適化に特化したいならNature Remoが向いているでしょう。
Q. 賃貸住宅でも使えますか?
壁に穴を開ける必要がなく、棚やテーブルに置くだけで使えます。工事不要のため賃貸住宅でもまったく問題ありません。
Q. 古いエアコン(10年以上前のモデル)にも対応しますか?
赤外線リモコンで操作できる家電であれば基本的に対応可能。たですし、一部の古い機種ではリモコン信号の学習がうまくいかないケースもあります。その場合は手動で信号を登録する「カスタム学習」機能を使えば対応できることがほとんどでしょう。
Q. 停電後は再設定が必要ですか?
設定データはクラウドに保存されているため、停電復旧後に自動で再接続されます。Wi-Fiルーターの起動がスマートリモコンより遅い場合、一時的にオフラインになることがありますが、数分で自動復旧するため再設定は不要です。
Q. AlexaやGoogle Homeとの連携は必要ですか?
必須ではありませんが、音声操作を加えると利便性が大きく向上するでしょう。「アレクサ、エアコンつけて」の一言で操作できる手軽さは、リモコンを探す手間がゼロになるため、導入後に戻れなくなる方が多いようです。
Q. 複数の部屋にそれぞれ設置する必要がありますか?
赤外線は壁を透過しないため、部屋ごとに1台ずつ設置が必要。リビング用にセンサー付きモデル、寝室や書斎には廉価モデルという組み合わせが経済的でしょう。
快適なスマートホーム生活を始めるなら今がベストタイミング

梅雨から真夏にかけてはエアコンの稼働時間が急増する季節。スマートリモコンを導入すれば、帰宅前の冷房ON・湿度連動の除湿・外出時の消し忘れ防止といった自動化が実現し、電気代の節約にもつながるでしょう。
初めての1台にはSwitchBot Hub 2(8,980円)かNature Remo 3(9,980円)を選べば間違いありません。公式サイトやAmazonで現在の販売価格を確認し、セール時期を狙って購入するのが賢い選択です。
