灯油18Lの全国平均店頭価格は、2026年10月26日時点で約2,580円(1Lあたり143.3円)です。前年より約340円高い水準ですが、それでも石油ファンヒーターは「同じ熱量を得るコストが電気ヒーターの半分以下」になりやすい暖房器具です。点火まで7秒の機種もあり、寒い朝にすぐ暖まるのも根強い人気の理由でしょう。
とはいえ、コロナ・ダイニチ・トヨトミの3社だけでも型番は数十種類あり、畳数表示やタンク容量の見方を知らないと「部屋に対して小さすぎた」「給油が面倒で使わなくなった」という失敗につながります。ここでは灯油代と電気代の実額、畳数・タンク容量の選び方、メーカーごとの違いを整理しました。
- 灯油代は1時間・1ヶ月でいくらかかるか(実際の燃料消費量で試算)
- 石油ファンヒーター自体の電気代はどれくらいか
- 木造・コンクリートの畳数表示とタンク容量の選び方
- コロナ・ダイニチ・トヨトミの違いと価格帯別おすすめ
- 寿命の目安、保証、型落ち・中古を買うときの注意点
※当ページはアフィリエイト広告(PR)を利用しています。
石油ファンヒーターおすすめ機種の比較表と価格帯別の選び方

価格は2026年10〜11月時点の主要通販サイト・家電量販店での実勢価格の目安です。シーズン中は品薄で上下しやすい点に注意してください。
| 順位 | 商品名 | メーカー | 暖房のめやす(木造/コンクリート) | タンク | 実勢価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 石油ファンヒーター FH-G3225Y | コロナ | 9畳 / 12畳 | 5L | 約15,000円〜 |
| 2 | 石油ファンヒーター FW-3725LS | ダイニチ | 10畳 / 13畳 | 9L | 約2万円台 |
| 3 | 石油ファンヒーター FW-32S6 | ダイニチ | 9畳 / 12畳 | 5L | 約17,000円 |
| 4 | 石油ファンヒーター LC-S33P | トヨトミ | 9畳(木造) | — | 約19,000円 |
| 5 | 石油ファンヒーター FW-5725LS | ダイニチ | 15畳前後 / 20畳前後 | 9L | 約28,000円 |
| 6 | 石油ファンヒーター FH-WZ5725BY | コロナ | 15畳前後 / 20畳前後 | 大容量 | 約52,000円 |
1万円台:6〜9畳の個室なら十分
コロナ FH-G3225Yは約7秒で温風が出る秒速点火が特徴です。タンクは5Lと小さめなので、毎日長時間使うと給油の回数が増えます。寝室や子ども部屋など、使う時間が限られる部屋に向いています。ダイニチ FW-32S6は予熱なしでも約35秒で点火するコンパクト機で、置き場所が狭い部屋でも扱いやすい1台です。
2万円前後:10畳前後の主力モデル
ダイニチ FW-3725LSは暖房出力0.74〜3.70kWと幅が広く、弱火まで絞れるのが強みです。タンク9Lで給油の手間も減ります。トヨトミ LC-S33Pは人感センサーを搭載し、部屋を離れると自動で火力を抑えるため、消し忘れが心配な家庭に向いています。
3万円以上:リビングの単独暖房向け
15畳以上のリビングを1台で暖めたいなら、ダイニチ FW-5725LSや、暖房出力を約10%上げるターボモード付きのコロナ FH-WZ5725BYが候補です。出力に余裕がある機種ほど、立ち上がりが速く、設定温度に到達したあとは小火力で運転できます。
石油ファンヒーターの灯油代と電気代はいくら?1ヶ月の実額試算

灯油代は「燃料消費量(L/h)×灯油単価」で計算できます。ここでは2026年10月26日時点の全国平均143.3円/Lを使いました。
1時間あたりの灯油代
| 機種 | 燃料消費量(最大〜最小) | 1時間の灯油代(最大) | 1時間の灯油代(最小) |
|---|---|---|---|
| ダイニチ FW-3725LS | 0.360〜0.072 L/h | 約51.6円 | 約10.3円 |
| コロナ FH-G3225Y | 最大 約0.31 L/h | 約44.4円 | — |
最大火力で燃やし続けるのは立ち上がりの数十分程度で、室温が上がれば自動で火力が落ちます。実際の平均は最大と最小の中間あたりに落ち着くことが多いようです。
1ヶ月の灯油代シミュレーション(10畳クラス・平均0.2L/hと仮定)
| 使い方 | 月の使用時間 | 灯油の量 | 灯油代(月) | 18L缶の本数 |
|---|---|---|---|---|
| 朝1時間+夜3時間 | 120時間 | 24L | 約3,440円 | 約1.3缶 |
| 在宅で1日8時間 | 240時間 | 48L | 約6,880円 | 約2.7缶 |
| 1日12時間 | 360時間 | 72L | 約10,320円 | 4缶 |
本体の電気代はごくわずか
石油ファンヒーターも送風ファンと点火のために電気を使います。点火時は一時的に数百Wを使う機種がありますが、燃焼中は十数W程度とされる機種が多く、1日8時間・30日でも電気代は数百円程度に収まるのが一般的です(31円/kWhで換算)。ダイニチの予熱式は点火を速くするため待機中に電力を使う設定があるので、気になる場合は取扱説明書で予熱の設定を確認しましょう。
電気ヒーターとの熱量コスト比較
FW-3725LSは灯油1Lあたり約10.3kWh分の熱を出せる計算になり、熱1kWhあたりのコストは約13.9円です。電気ストーブやオイルヒーターは熱1kWhあたり31円かかるため、同じ暖かさを得るなら灯油のほうが半分以下で済むことになります。ただし国の燃料補助がなくなった場合、灯油価格は1Lあたり180円台になるという試算もあり、そのときは熱1kWhあたり約17〜18円まで上がる見込みです。
畳数表示とタンク容量の選び方

「木造」と「コンクリート」の数字は住まいで使い分ける
石油ファンヒーターの暖房のめやすは「木造◯畳/コンクリート◯畳」の2つで表示されます。木造戸建ては熱が逃げやすいため、数字が小さいほうが木造用です。マンションならコンクリートの数字、戸建てなら木造の数字を見るのが基本です。迷ったら、使う部屋より1〜2畳大きいモデルを選ぶと立ち上がりが速くなり、結果的に小火力で運転できる時間が長くなります。
タンク容量は「給油の頻度」で決める
0.2L/hで計算すると、5Lタンクは約25時間、9Lタンクは約45時間で空になります。1日8時間使う家庭なら、5Lは3日に1回、9Lは5〜6日に1回の給油が目安です。寒い屋外やベランダでの給油はかなりの負担なので、長時間使うリビングには9Lタンクを選ぶほうが満足度は高いでしょう。
点火方式の違い
- コロナ:秒速点火で約7秒。点火のたびに待たずに済む
- ダイニチ:予熱を使わずに約35秒で点火する機種があり、火力を細かく絞れる
- トヨトミ:人感センサーやシンプル操作のモデルに定評がある
安全に長く使うための注意点と寿命・型落ち選び

換気は1時間に1〜2回が基本
実際に使うと見落としがちなのが換気です。石油ファンヒーターは室内の空気を使って燃焼し、排気も室内に出します。多くのメーカーが1時間に1〜2回、数分間の換気を推奨しています。連続運転していると3時間で自動消火する「3時間消火タイマー」もこのための安全機能なので、延長ボタンを押す前に一度窓を開けましょう。
前シーズンの灯油は使わない
買い置きの灯油を翌シーズンまで持ち越すと、変質した灯油が点火不良やにおいの原因になるとされています。シーズン終わりにはタンクを空にして保管するのが故障を防ぐコツです。灯油は18L缶1〜2缶ずつ買い足すと使い切りやすくなります。
寿命と保証
石油ファンヒーターの寿命はおおむね8〜10年が目安とされています。点火しにくい、エラー表示が頻繁に出る、においが強くなったといった症状が出たら、フィルター掃除で改善しないか確認しましょう。メーカー保証は1年が一般的で、ダイニチは自社製品に3年保証を付けている点も選ぶ理由になります。
型落ち・中古の注意点
型落ちは新モデル登場直後の10〜11月に値下がりしやすく、基本性能はほぼ同じなので狙い目です。一方で中古品は、前の持ち主が古い灯油を入れたまま保管していた可能性があり、燃焼部の劣化も外から判断できません。安全性に関わる暖房器具なので、中古より新品の型落ちを選ぶほうが安心でしょう。
あわせて準備したい関連アイテム
- 電動灯油ポンプ:満タンで自動停止するタイプなら給油時のあふれを防げる
- 灯油缶(18L・20L):まとめ買いの回数を減らせる
- サーキュレーター:天井付近にたまった暖気を循環させ、足元の寒さを解消する
よくある質問
Q. 石油ファンヒーターの灯油代は1ヶ月いくらですか?
A. 10畳クラスを1日8時間使い、平均0.2L/hと仮定すると月48L・約6,880円です(2026年10月26日時点の全国平均143.3円/Lで試算)。1日4時間なら約3,440円が目安です。
Q. 石油ファンヒーターとエアコンではどちらが安いですか?
A. 省エネ性能の高いエアコンは熱1kWhあたりのコストが灯油より安くなる場合があります。ただし外気温が低い地域や朝の立ち上がりでは、石油ファンヒーターのほうが速く確実に暖まります。エアコンと併用し、朝だけ石油ファンヒーターを使う家庭も少なくありません。
Q. コロナとダイニチはどちらがおすすめですか?
A. 点火の速さを重視するならコロナの秒速点火、火力を細かく絞りたい・保証期間を重視するならダイニチが向いています。デザインや人感センサーを重視するならトヨトミも候補になります。
Q. マンションで石油ファンヒーターは使えますか?
A. 管理規約で灯油の使用や保管を禁止しているマンションもあります。購入前に管理規約を確認し、可能な場合でも換気を徹底してください。
Q. 一晩中つけっぱなしにしても大丈夫ですか?
A. 就寝中の使用は一酸化炭素や乾燥のリスクがあるため、メーカーは推奨していません。寝る前に消し、起床前にタイマーで点火する使い方が安全です。
Q. 灯油の補助金が終わると灯油代はどうなりますか?
A. 補助がない場合の全国平均は1Lあたり約184.8円という試算があります。その場合、1日8時間・月48Lの使い方で月約8,870円となり、約2,000円上がる計算です。
この冬の暖房費を見積もって1台を選ぼう
石油ファンヒーターは、10畳クラスを1日8時間使って灯油代が月7,000円前後、本体の電気代は数百円程度が目安です。熱量あたりのコストは電気ヒーターの半分以下になりやすく、寒い朝にすぐ暖まる点も大きな魅力です。
個室で短時間ならコロナ FH-G3225Y、10畳前後のメイン暖房ならダイニチ FW-3725LS、消し忘れが心配なら人感センサー付きのトヨトミ LC-S33P、リビング全体ならダイニチ FW-5725LSが候補になります。まずは使う部屋が木造かコンクリートか、1日に何時間使うかを確認し、畳数とタンク容量の2点から機種を絞り込んでみてください。人気機種は12月に入ると品薄になりやすいので、早めの準備がおすすめです。

