唐揚げ1回分の揚げ油は約600mL。使い終わった油の処理まで含めると、揚げ物は「作る前から面倒」な料理の代表格です。ノンフライヤー(エアフライヤー)は、この油をほぼゼロにしたうえで、冷凍ポテトなら約15分で外カリッと仕上げられる調理家電として、ここ数年で一気に定番になりました。
ただ、売り場には2,000円台の格安品から2万円を超える大容量モデルまで並び、容量・消費電力・形状の違いが分かりにくいのも事実です。本稿では2026年10月時点の実勢価格をもとに、価格帯別・使用シーン別のおすすめと、型落ちや中古を選ぶときの注意点までまとめました。
- 容量・消費電力・形状・お手入れの4基準で失敗しない選び方
- 1万円以下/1〜2万円の価格帯別おすすめと比較表
- 一人暮らし・家族4人・作り置きなど使用シーン別の最適サイズ
- 壊れやすいポイント、寿命、保証、型落ち・中古の注意点
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ノンフライヤー選びで後悔しない4つの基準
1. 容量は「人数×1L」を目安にする
バスケット容量は、1〜2人なら2L前後、3〜4人なら4L以上が目安です。冷凍ポテト1袋(約300g)を一度に広げると、2Lでは2回に分ける必要があります。食材を重ねると熱風が回らず、上はカリッと、下はしんなりという仕上がりのムラが出やすくなります。迷ったときは「想定より一回り大きい容量」を選ぶ方が後悔は少ないでしょう。
2. 消費電力1,500W級はブレーカーに注意
4L以上のモデルは消費電力1,400〜1,500Wが中心です。電子レンジ(約1,300W)や電気ケトル(約1,200W)と同じ回路で同時に使うと、20Aの回路でもブレーカーが落ちる可能性があります。キッチンのコンセント配置を事前に確認しておくと安心です。
3. バスケット型かオーブン型か
引き出し式のバスケット型は熱風の循環効率が高く、揚げ物の仕上がりを優先する方に向いています。扉が前に開くオーブン型はトーストやグラタンにも使え、トースターの置き換えとして1台で済ませたい方に向いています。
4. お手入れはバスケットの「食洗機対応」を確認
毎回洗うのはバスケットとトレーです。フッ素加工の有無、食洗機対応かどうか、パーツ数の少なさで手間は大きく変わります。網目の細かいメッシュタイプは衣が詰まりやすく、実際に使うとブラシ洗いが必要になる場面が増えます。
価格帯別おすすめノンフライヤー比較表

2026年10月時点の実勢価格を目安に整理しました。価格は販売店やセール時期で変動するため、購入前に最新価格を確認してください。
| 価格帯 | 商品名 | 実勢価格の目安 | 容量・特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 1万円以下 | レコルト エアオーブン RAO-1W | 約6,780円〜 | コンパクト・グリルやローストにも対応 | 一人暮らし・初めての1台 |
| 1万円以下 | COSORI LITE 2L ミニノンフライヤー | 約7,450円 | 2L・小型バスケット型 | 1〜2人暮らし |
| 1〜2万円 | COSORI Pro LE 4.7L | 約13,980円 | 4.7L・1,500W・75〜205℃ | 3〜4人家族 |
| 1〜2万円 | シロカ ノンフライオーブン ST-4N231 | 1万円台 | オーブントースター兼用 | キッチンが狭い家庭 |
1. レコルト エアオーブン RAO-1W
1万円以下で手に取りやすい定番モデルです。揚げ物の温め直しやトースト代わりにも使え、デザイン性の高さからキッチンに出しっぱなしにしやすい点が支持されています。容量は小さめのため、家族分のポテトを一度に作る用途には向きません。
2. COSORI LITE 2L ミニノンフライヤー
一人暮らし向けの小型モデルで、約7,450円と価格も控えめです。冷凍唐揚げ6〜8個程度を1回で仕上げられるサイズ感で、置き場所はA4用紙1枚分ほど。2人分以上を作る日が多いなら、4L前後のモデルを選ぶ方が回数を分けずに済みます。
3. COSORI Pro LE 4.7L
価格.comのノンフライヤーランキングでも上位常連のブランドで、4.7L・1,500W・温度設定75〜205℃と家族向けの基本性能が揃っています。約13,980円で4人分の唐揚げを一度に作れるため、コスパ重視の家族向けでは最有力候補です。
COSORI PRO LE ノンフライヤー 4.7L レシピ付き 電気フライヤー エアフライヤー 2年保証付 コソリ 【p1007】
13,980円 (税込)
4. シロカ ノンフライオーブン ST-4N231
オーブントースターとノンフライヤーを1台にまとめられるオーブン型です。トースターを置いている場所にそのまま入れ替えられるので、家電を増やしたくない家庭に向いています。バスケット型に比べると、揚げ物の表面のカリッと感はやや控えめになります。
使用シーン別のノンフライヤーの選び方

| 使用シーン | おすすめ容量 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| 一人暮らし | 2L前後 | 置き場所と価格を優先。1万円以下で十分 |
| 2人暮らし | 3〜4L | 主菜と副菜を続けて作れる余裕があると便利 |
| 家族4人 | 4.5L以上 | 1回で4人分を作れるかが時短の分かれ目 |
| 作り置き・お弁当 | 4L以上 | タイマーと温度の細かい設定ができるモデル |
| キッチンが狭い | オーブン型 | トースター兼用で家電の数を減らす |
電気代は、1,500Wのモデルを15分使うと約0.375kWhで、目安単価31円/kWhで計算すると1回約11.6円です。揚げ油600mL(約200円)を毎回使う場合と比べると、週2回の揚げ物で月に約1,500円前後の差が出る計算になります。
デメリットと壊れやすいポイント・寿命と保証

買う前に知っておきたいデメリット
- 天ぷらのような水分の多い衣は、油で揚げたような仕上がりにはなりにくい
- 運転中はファン音が約50dB前後出るため、深夜の調理では気になることがある
- 本体サイズが想定より大きく、置き場所に困ったという失敗談が多い
壊れやすいポイントと寿命の目安
故障で多いのは、バスケットのフッ素加工の剥がれ、取っ手のぐらつき、タイマーダイヤルの接触不良です。フッ素加工は金属製トングや研磨スポンジで傷みやすいため、シリコン製トングと柔らかいスポンジを使うと長持ちします。使用頻度にもよりますが、本体の寿命は3〜5年程度がひとつの目安と言われています。
保証期間とメーカー対応の比較
国内メーカー・主要ブランドの多くは購入から1年間のメーカー保証が基本です。海外ブランドでも日本法人のサポート窓口があるかどうかで、故障時の対応スピードは変わります。家電量販店の延長保証(3〜5年)は、毎日使う家庭ほど元が取りやすいでしょう。
型落ち・前モデル・中古を選ぶときの注意点
型落ちモデルは、温度設定の上限が低い、アプリ連携がないといった差はあるものの、揚げ物の仕上がりに大きな差は出にくい傾向があります。価格差が3,000円以上あるなら、前モデルでも十分な人は多いでしょう。一方、中古はバスケットのフッ素加工の状態が確認しづらく、交換用バスケットが入手できない機種もあるため、新品の型落ちを選ぶ方が安心です。
あると便利な関連アクセサリ
専用のシリコントレーやクッキングシートを敷くと、油や衣の汚れがバスケットに付きにくくなり、お手入れの時間を短くできます。耐熱温度が230℃以上あるか、バスケットのサイズに合っているかを確認してから選びましょう。
結局どのノンフライヤーを買えばいいか

- 一人暮らしで初めての1台:COSORI LITE 2L(約7,450円)。価格と置き場所のバランスが良い
- デザイン重視・多用途に使いたい:レコルト エアオーブン RAO-1W(約6,780円〜)
- 3〜4人家族で毎週使う:COSORI Pro LE 4.7L(約13,980円)。一度に4人分を作れる
- トースターと1台にまとめたい:シロカ ノンフライオーブン ST-4N231
迷ったら「家族の人数×1L」で容量を決め、そのうえで予算に合うモデルを選ぶと失敗しにくくなります。
ノンフライヤーのよくある質問
Q1. ノンフライヤーは本当に油なしで揚げ物ができますか?
冷凍ポテトや市販の冷凍唐揚げのように、もともと油を含む食材なら油なしでも十分カリッと仕上がります。生の鶏肉から唐揚げを作る場合は、表面に小さじ1杯程度の油をまぶすと、食感が格段に良くなるでしょう。
Q2. 電気代はどれくらいかかりますか?
1,500Wのモデルを15分使うと約11.6円(31円/kWhで計算)が目安です。予熱が不要、または短いモデルが多いため、オーブンより電気代は抑えやすいでしょう。
Q3. 一人暮らしでも2Lより大きいモデルを選ぶべきですか?
作り置きをまとめて作る方や、友人を招く機会が多い方は3〜4Lがおすすめです。毎日1人分だけ作るなら2Lで足ります。
Q4. ノンフライヤーで冷凍食品は何でも調理できますか?
ポテト、唐揚げ、春巻き、餃子などは調理しやすい食材です。パッケージに「電子レンジ専用」とある商品は、加熱条件が合わないことがあるため注意が必要です。
Q5. 煙やニオイは出ますか?
脂の多い肉を焼くと、受け皿にたまった脂から煙が出ることがあります。受け皿に少量の水を入れておく、こまめに脂を捨てるといった工夫で抑えられます。
Q6. 置き場所はどれくらい必要ですか?
本体の上と背面から熱風が出るため、壁や棚から10cm以上離して設置するのが一般的です。吊り戸棚の真下は避けましょう。
油の後片付けから解放される一台を選ぼう
ノンフライヤーは、容量・消費電力・形状・お手入れの4つを押さえるだけで失敗の確率を大きく下げられます。一人暮らしなら2L前後の1万円以下モデル、家族なら4.5L以上の1〜2万円モデルが基本です。まずは家族の人数とキッチンの置き場所を測り、今夜の揚げ物から油を使わない選択肢を試してみてください。

